エリアス・カネッティ『群衆と権力』の軌跡
—群衆論の系譜と戯曲集を手がかりに[書籍]
2020年7月30日 晃洋書房刊 樋口恵 著 A5判246頁(モノクロ) 定価 3,900円+税 ISBN 9784771033825
現在中京大学で教鞭を執られる、樋口恵先生の著書。ナチスドイツの席巻するウィーンで青年期を過ごした、ユダヤ人にしてドイツ語作家であるエリアス・カネッティ。彼が「ファシズムの根源についての研究」として著した『群衆と権力』(1960)の成立にせまる一冊です。彼の思想家としての地歩を築いた著作である一方、いかなる既存の学問領域にも属さない叙述形式により、常に議論の対象となってきた特異な書。その成り立ちが、他の思想家による群衆論の系譜や、同時期に執筆された戯曲群との対照によって丁寧に探られます。アリカは編集・校正の一部を担当しました。
あなたに効く15秒ストレッチ[書籍]
2020年5月31日 株式会社マイナビ出版刊
水野安祥著
128ページ(オールカラー)
定価1,580円+税
ISBN978-4-8399-7187-8
しつこ~い「肩こり」の原因をはじめ、自分の治すべきポイントがセルフチェックでわかる、画期的なストレッチ本。健康には「良い姿勢」が欠かせないと言われますが、そもそも「良い姿勢」とは? ーーこの本ではそこから解き明かし、自分のカラダの状態をチェックする簡単な方法を指南。そのうえで自分にぴったり合うストレッチ法がわかるつくりになっています。肩こりや腰痛、冷え性、頭痛etc.が解消できるメソッドが載っており、日頃カラダの悩みがつきないスタッフも、本をつくりながら実践。快調になるのを実感しました! アリカは、編集を担当。
聖地の紛争とエルサレム問題の諸相 —イスラエルの占領・併合政策とパレスチナ人[書籍]
2020年2月20日 晃洋書房刊 山本健介著 304頁(モノクロ) 定価 6,200円+税 ISBN 9784771032842
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程を修了された、山本健介博士(地域研究)の著書。第一次世界大戦前後を発端に混迷を深め続けるパレスチナ問題、そしてその中核となる古都・エルサレムの紛争。その複雑な諸相を、看過されがちだったパレスチナ人の視点を軸に読み解く一冊です。イスラム教・ユダヤ教・キリスト教の聖地であるエルサレムの価値が、領土・聖地・経済活動の要所・市民生活の場など多彩な角度から分析されます。アリカは編集・校正の一部を担当しました。
懐かしいお菓子 ―武井武雄の『日本郷土菓子図譜』を味わう[書籍]
2020年1月30日 新潮社刊
B5判変型 127頁(カラー) 定価1,980円(税込)
ISBN 978-4-10-602291-3
「コドモノクニ」や「キンダーブック」で活躍した人気童画家・武井武雄が、日本各地に伝わる郷土菓子を集め、味わい、スケッチした私家版の図譜を書籍化。現代の研究者や美術家の寄稿、現在も味わえるお菓子の販売情報も収録され、お菓子・旅・レトロ・水彩画などなど、多彩な切り口で読者を魅了する一冊になりました。アリカは、編集業務の一部を担当しました。
北魏道武帝の憂鬱
ーー皇后・外戚・部族[書籍]
2018年12月20日
京都大学学術出版会刊
田余慶著 田中一輝・王鏗訳
450ページ(モノクロ)
定価5500円+税
ISBN978-4-8140-0191-0
“カオスと暴力の時代”五胡十六国を終わらせた拓跋部によって打ち立てられた王朝・北魏。そこで行われたのが「子貴母死(子尊ければ母死す)」。君主が嫡子の母、すなわち自身の妻を惨殺するという中国史においても人倫に悖るとされてきた制度ですが、このシステムこそが外戚勢力を抑え、抗争を最小化する秘密だったと、中国中世史の泰斗、故・田余慶氏は読み解きます。気鋭の東洋史学者・田中一輝氏らによって訳された大著(原題『拓跋史探』)は、多種多様な民族がせめぎあってきた国の歴史を理解する一助となりそうです。アリカは編集・校正に参加しました。
美学[書籍]
2018年11月20日 晃洋書房刊 井島勉著
264ページ(モノクロ) 定価4500円+税
ISBN978-4-7710-2969-9
京都大学文学部教授、京都市美術館館長などを歴任した故・井島勉氏の著書で、1958年刊行の復刻版。かつて「美学の入門書」として京都大学文学部の美学概論といった講義において教科書としても使われ、哲学者・西田幾多郎に始まる「京都学派の美学」の流れを汲む名著で、大局的な見地から美や芸術の意義をわかりやすく説いた一冊です。アリカは校正に参加しました。
芸術の創造と歴史[書籍]
2018年11月20日 晃洋書房刊 井島勉著
306ページ(モノクロ) 定価6400円+税
ISBN978-4-7710-2968-2
京都大学文学部教授を長く務め、退官後は京都市美術館長、日本美術教育学会会長などを歴任した故・井島勉氏の著書の復刻版。「京都学派第三世代の美学」の原点(学位論文)で、美学史の精緻な再構成に基づく独創的な思想が綴られています。原著は、井島氏が第二次世界大戦中に「遺言」の想いで書き上げ、出版社に預けた原稿が東京大空襲であわや灰燼に帰すところ、“疎開”で難を逃れたものだそうで、その回想文も実に味わい深いです。アリカは校正に参加しました。
京都お守りめぐり[書籍]
2018年9月2日 神宮館刊
96頁(カラー) 定価1,400円+税
ISBN978-4-86076-482-1
京都にある89の社寺、317のお守りを紹介するガイドブック。縁結びや厄除け、開運などから、旅行やビジネス、勝負など珍しいものまで、ご利益別にお守りを掲載しています。キュートなものやカード型やチャーム型などデザインも多彩。こんなお守りもあるのか!と驚くユニークなものも。京都の社寺を参拝するときのお供にしたい保存版となる一冊です。アリカは編集・取材・執筆を担当。
米国と日本の天皇制 1943-1946[書籍]
2018年8月30日 晃洋書房刊 藤田宏郎著
386頁(モノクロカラー) 定価5500円+税
ISBN978-4-7710-3064-0
甲南大学名誉教授・藤田宏郎先生が、戦後日本の象徴天皇制を詳細に検討した書。米国が戦時中、対日戦後計画の中で最大の難問といえる天皇問題について本格的に検討を開始した1943年から、日本の天皇制存置を決定した1946年までを、英国国立公文書館で入手された外交文書などの一次史料をふんだんに用いて分析・検討されています。今や当たり前のようになっている「象徴天皇制」がいかに形作られたのかを知り得る、骨太な本書。昭和の終わりから約30年にわたった研究の集大成だそうです。アリカは編集・校正に参加しました。
経済論叢 第192巻第3号[書籍]
2018年7月25日 京都大学経済学会刊
118頁(モノクロ) 定価2,380円+税
ISBN978-4-8140-0167-5
本書は、京都大学経済学部教員、院生、学生、学部出身者によって構成される京都大学経済学会が刊行する会員向けの定期刊行物。経済学研究者の理論的研究と時論政策提言を掲載しています。アリカは編集・校正に参加しました。
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